妊娠中の腰痛(20代女性)
【問診】
妊娠5ヶ月頃より、起床時と歩行時にピキッとする腰痛や鈍痛があり、長時間歩行することができません。また、長時間座っていると臀部に重だるい痛みがあり、ムズムズしてしまいます。以前より腰痛持ちでありぎっくり腰をしたことがあります。
【検査】
体幹はやや左に傾き、頭部は右に傾いた逃避姿勢をとっている。自動運動にて全可動域にて、痛み誘発。下肢への痛みや痺れはありません。前屈と左側屈で増悪、伸展では痛みは少ない。左腰部の緊張と下部腰椎に圧痛が見られた。
【評価】
妊娠に放出されるリラキシンの作用で、普段から弱かった腰部の関節の不安定になり痛みが強くなったと思われます。また姿勢が傾いていることで今後も増悪傾向になると思われます。
【施術】
姿勢改善と安定性を高めることを目的としします。体幹の傾きの改善を優先し、脊柱に体幹の重心をのせる。数回の施術で重心が安定したところで、骨盤の安定性を高める為、運動処方を行います。
【経過】
3回目の施術で、痛みは消失。骨盤の安定の為運動の処方。その後隔週にて出産までの管理を行いました。